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2005年7月

2005年7月31日 (日)

脳科学と経済学の対話

脳科学と経済学の対話 8月24日

大阪大学中ノ島センター

講 演
加藤 英明  神戸大学大学院経営学研究科・教授 『プロ野球の心理学:野球人の常識は非常識?』
筒井 義郎  大阪大学社会経済研究所・教授 『なぜあなたは幸せなのか』
藤田 一郎  大阪大学大学院生命機能研究科・教授 『認知の脳科学:脳が脳の理解をめざす』
晝間 文彦  早稲田大学商学学術院・教授 『カード破産を脳から読み解く?』
(司会)
大竹 文雄  大阪大学社会経済研究所・教授

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日経新聞 経済論壇

本日掲載

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ハードワーク

ポリー・トインビー著 『ハードワーク』 東洋経済新報社

 イギリス人ジャーナリストである著者が、公営住宅に実際に住んで、イギリスの最低賃金レベルの職業に就いてその実態を紹介している。荒廃した公営住宅の様子や公営住宅入居者への貸付金制度が具体的に描かれている。公的サービスへの派遣労働を中心とした最低賃金レベルの仕事の実態やそこで働く人々が抱える問題点もよく分かる。通勤時間や通勤費用の存在が、労働市場を買手独占にしているため、生産性以下の賃金で働かざるを得ない人がいるという「最低賃金の経済学」の具体例をこの本は与えてくれる。生産性以下の範囲に最低賃金が設定されているならば、最低賃金の引き上げは雇用に悪影響を持たない。問題は、それがいくらかなのか、ということだ。実験で確かめることができないのが、経済学のつらいところである。経済学者が分析できるのは、意図せざる実験的な政策が行われた時だけだ。

 この本では、派遣労働が職場の連帯感や向上意欲をなくすことが指摘されている。もっともな話だが、直接雇いの正規社員への解雇制限が厳しいことが派遣労働の発展の原因の一つであることは経済学ではよく知られている。派遣労働を減らしていくためには、正規社員の雇用の不安定さが今よりも高まることへの覚悟が必要になる。

 実際に公営住宅に住み、最低賃金の仕事をするという著者のジャーナリスト魂に感銘。

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