「論座」12月号
「論座」12月号に「消費税は本当に逆進的か」という論説を書いています。
「生涯所得に対する消費税負担率を計算すると、意外にも逆進的ではない」という話です。このようになる理由について、私は次のように推測しています。第一は、万一の場合に備えるための予備的動機の貯蓄は、ある程度一定で、生涯所得が高くなるほどには、増加しないため、金持ちほどお金を使う比率が高い、という可能性です。第二は、遺産として残す比率は、金持ちほど低くなるということも考えられます。このどちらかだと思っています。詳しくは、論説を読んでいただければ幸いです。
計算する前は、「消費税は生涯所得に対しても逆進的だろう」と予想していたのですが、結果は、違いました。でも、よく考えてみれば、それほど変な結果でもないと思います。
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