« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2006年2月

2006年2月 7日 (火)

待ち組

 猪口少子化相が、1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べたそうだ。2月2日の小泉内閣メールマガジンによれば、「待ち組」は、フリーターやニートなどの「挑戦しないで待っている人」のことをいうらしい。
 でも、フリーターやニートの中には好んでそうなっている人もいるのも事実だが、大多数の人たちは、学校卒業時点の就職活動でうまく行かなかった人たちか、うまく行きそうにないとあきらめた人たちだ。あまりにも可能性が低かったり、何度も失敗が続くとやる気を失うのは自然ではないだろうか。就職氷河期に卒業した人たちは努力不足や挑戦しなかったというよりも、運が悪かったというべきだ。そういう人たちに「反省しろ」というのは酷ではないか。本当に反省すべきは、若者に挑戦する意欲がもてる社会を作ることができなかった政治家や私たち中高年ではないのだろうか。

 ただし、メールマガジンでは、 

 「(「待ち組」の)人々も、持てる力を存分に発揮し、一人ひとりの創意工夫を活かすことができる社会にしなくてはなりません。そして、どうしても自分の力ではできない人に対しては、お互いに助け合う、持続可能な社会保障制度がしっかり支える社会、そういう社会の実現をめざして、これからも改革を進めてまいります。」

ともっともな議論がしてある。是非ともそうしてほしい。


| | コメント (8) | トラックバック (5)

2006年2月 5日 (日)

国会の格差論戦

国会で格差社会に関する議論が行われているためか、新聞・雑誌の取材が多い。『下流社会』が売れたりして、注目が集まっているのは分かるのだが、どうして今、国会で議論するまでの事態になったのか少し不思議だ。

格差問題を議論する人たちは、フリーター問題、ホームレス問題、ヒルズ族、規制緩和、不況、デフレ、高齢化、税制など様々な問題の一面に焦点を当てているだけのことが多い。だから、議論がかみ合わない印象を受ける。格差の実態を正しく認識するのは意外に難しい。それに、そもそも事実認識が一致したところで、それをどう評価するかは、個々人の価値観によって違ってくる問題だ。どうもこの問題は、事実認識と価値観の議論が混在しやすいように思う。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

座談会

先日、東大の佐藤俊樹さん、タレントの麻木久仁子さんと私の3人で座談会をしました。テーマは「格差社会」。3月発売の『婦人公論』に掲載予定です。

初めて『婦人公論』を読んでみました。男性が読んでも意外に面白い。昔の婦人雑誌のイメージとは大違いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 1日 (水)

受験問題集

 「経済学的思考のセンス」の中の文章の一部が、大学受験の論文試験の問題集に使われるらしい。どんな問題になるのか楽しみだ。
 私の文章は、筑波大学の入学試験で論文試験に使われたことがある。
 でも、間違っても国語の試験には使われないだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラジアー教授がCEA委員長

スタンフォード大学の労働経済学者であるラジアー教授が次期CEA委員長になると1月31日の日経に掲載されていました。彼は年功賃金をインセンティブモデルとして理解するラジアー・モデルで有名です。労働経済学者がCEA委員長になるのはめずらしいように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »