毎日新聞 発信箱
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『現代経済学の潮流2007』東洋経済新報社、2007年8月に、私がパネリストとして参加した「パネルディスカッション マクロ経済学は「失われた10年」から何を学んだか」、(C.Y. ホリオカ・伊藤隆敏・岩本康志・塩路悦朗・林文夫)と石川賞の受賞講演論文である「所得格差に関する態度:日米比較(大竹文雄・竹中慎二)が掲載されています。
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『週刊東洋経済』、2007年8月4日号に掲載した「「ウィキノミクス」で経済政策」のロングバージョンをアップします。
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カナダの小さな金鉱山会社が、自社が持っている地質データをインターネットで公開し、金鉱脈を見つける優れた方法を提案した人に賞金を出した。この方法で、この会社は多くの新たな金鉱脈を発見することができた。タプスコットとウィリアムズ両氏による著書『ウィキノミクス』(日経BP社)の冒頭に紹介されている事実である。
このアイデアを思いついた金鉱山会社の社長は、コンピューターの基本ソフトであるリナックスの開発方法を聞いたことが発端だったという。リナックスの開発者のリーナス・トーバルズが、自分の開発したコードを世界に公開し、世界中のプログラマーがリナックスの開発に無償で取り組んだことが、優れたソフトの開発につながり、現在広く使われるようになったというよく知られた事実である。
経済問題の解決にも「ウィキノミクス」の手法を使うことを私は提案したい。様々なデータをプライバシーの問題にならないような形で公開し、経済問題解決のアイデアを世界中の研究者から出してもらうのである。
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岡田斗司夫氏の「いつまでもデブと思うなよ」は、タイトルが絶妙だ。こういうタイトルは、なかなか思いつかない。
ところで、彼の提唱するダイエット法は、行動経済学的にも解釈できる。
食べ過ぎてしまうのは、食べることの喜びを感じるのと、太ってしまうことが同じ時点で発生しないからだ。食べた後になって太るというコストは発生する。食べた物を記録するということを守ることさえできれば、食べることの喜びと記録するというコストが同じ時点で発生する。今と将来の選択だと人間は、今を選んで後悔してしまうことが多いが、今と今の間の選択だと冷静になれる。それがこのダイエット法のポイントだ。でも、食べたものを記録するということを守ることが前提条件だ。
この本には、コミットメントを守るための具体例が他にも書いてある。行動経済学の目でダイエット本を読むと、面白い。
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桐野夏生著『メタボラ』を読みました。労働経済学を専門としている私にとっては、とても面白い小説でした。
この本の中で、同じ工場で同じ仕事をしている請負労働者たちの賃金が、請負企業が雇用した地域の最低賃金によって異なるという描写があります。つまり、同じ工場で働いていても、最低賃金が低い地域で請負労働として雇われた人と、最低賃金が高い地域で雇われた人とでは、前者の人の方が安い賃金が支払われているいつというものです。請負企業の立地と働く場所が違っているため、こんなことが発生してしまうということです。
この現象を経済学できちんと説明できれば、なかなかのものです。
最低賃金よりも生産性が高い限り、生産性と等しい賃金が支払われるはずではないでしょうか。どうして企業は最低賃金が最も低い地域からすべての請負労働者を雇わないのでしょうか。なぜ、異なる賃金でも人々は働いているのでしょうか。
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「スタディガイド 入門マクロ経済学 第5版」が出版されました。今回の改訂は、入門マクロ第5版に対応させ、活字を少し大きくして読みやすくしたこと、「よくある疑問」を増やしたことが特徴です。ご愛読いただければ幸いです。
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