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2008年2月

2008年2月17日 (日)

「こんなに使える経済学」の新聞書評

2月17日の読売新聞と日経新聞に「こんなに使える経済学」の書評が掲載されました。読売新聞に書評を書いていただいたのは、慶応大学の土居丈朗准教授です。日経新聞のほうは、匿名書評でした。ありがとうございました。

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2008年2月15日 (金)

もしカシ族の女性テニスプレーヤーがいたなら

VoxブログのPaserman氏の論文によれば、”Female tennis players play more conservatively and commit more unforced errors when playing critical points.”ということだ。彼は、テニスのグランドスラムの試合のデータを分析して、試合を決める重要な局面別に、ポイントの決まり方を統計的に分析した。その結果、女性テニス選手は、ここぞというときにミスをすることが多いし、消極的な戦略を取るという。男性プレーヤーにはそれはみられないというのだ。しかも、この違いは、体力差や技術レベルの差では説明できないことを確認している。

実は、男性の方が女性よりも、トーナメントのような競争が好きで、競争にさらされた方が実力が発揮できるという経済学の研究が最近、注目されている。これが男性と女性の本当の意味での差なのか、それとも教育や家庭の育て方といった文化が原因なのかが論点だ。

そこで、注目すべき研究は、Gneezy教授らの論文だ。彼らは、マサイ族とカシ族で、競争的な報酬体系への好みを調べる経済実験を行った。マサイ族は家父長的社会でカシ族は母系社会なのだそうだ。結果は、マサイ族では、男性の方が競争的報酬体系を好むのに対して、カシ族では、女性の方が競争的報酬体系を好むということだ(もう少し詳しい説明は、Lafsky氏のこの記事を参照)。

カシ族の女性でプロテニス選手が出現すれば、彼女は勝負強い選手になるのかもしれない。

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2008年2月12日 (火)

Frontiers of Microeconometrics - Theory and Applications

計量経済学の理論と応用について、海外の一線級の若手経済学者を呼んで、国際会議を開催します。

Frontiers of Microeconometrics - Theory and Applications

日時 :

2008年3月15,16日

東京大学大学院経済学研究科棟 3階 第 2 教室

報告者: Victor Chernozhukov (MIT), Ken Chay (Brown University), Han Hong (Stanford University), Pat Kline (Yale University), Erik Plug (University of Amsterdam), Susanne Schennach (University of Chicago), Elie Tamer (Northwestern University)

コンファレンス参加申し込み

    スペースに限りがありますので、参加を希望される方には事前の登録をお願いしています。下記の事項をお書きの上、メールでcemanopa@e.u-tokyo.ac.jpまでお申し込み下さい。

1.名前(日本語表記・英語表記の両方をお知らせ下さい。)

2.所属・身分

締め切り日は2008年3月7日となっております。

 

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賃金規制が死亡率を高める?

CEPRのVoxブログのCarol Propper、 John Van Reenen両氏による"Can pay regulation kill? Evidence from English hospital trusts"は衝撃的だ。看護師の賃金規制によって、都市部の看護師の人手不足を招き、派遣や非常勤看護師が増加した結果、患者の死亡率が増加しているという研究結果だ。日本でも同じようなことが起きていないのだろうか。

製造業でも、正社員の解雇規制強いので、非正規社員や派遣社員が増えて、製品の品質 が低下してしまうということが起きるというのも、過小供給と過小需要という違いがあるが、正社員の数が規制によって過小になっているという意味では基本的には同じ理屈だ。

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2008年2月10日 (日)

計量経済学の最新動向

Harvard大学のGuido Imbens教授とMichigan州立大学のJeffrey Wooldridge教授の計量経済学の授業です。最新の知識が得られます。

Whats New in Econometrics? (An 18 hour Video Course presented at SI 2007)

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同意

岩本教授の「中央銀行総裁と経済学博士」には同意するばかり。経済学の重要性を、説得できてこなかった私たち日本の経済学者にも責任があるのだと思います。

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子供が泣く?

中学校の給食と低学年の35人学級とで、本当に「子供が笑う」のはどっちだろう。先生の目が届かないことを喜ぶ子供もいるのは、確かだろう。きちんとした検証があって、政策が進められているのならいいのだが。

30億円「効果疑問」と橋下知事、35人学級見直し検討((2008年2月10日09時14分  読売新聞)

 大阪府の橋下徹知事は9日、府内の全公立小学校で行っている1、2年生の「35人学級」について、見直しを検討する考えを表明した。

太田房江・前知事が「きめ細かな目配りを」と導入したが、府の持ち出しは年30億円に上り、「負担に見合う効果があるか疑問」と判断した。一方、習熟度別授業の実施や公立中学校での給食には強い意欲を見せ、「橋下カラー」を前面に、教育行政の転換を目指す。

橋下知事、35人学級見直し検討「予算使い道、他にも」(朝日新聞2月9日)

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2008年2月 8日 (金)

阪流で解説

2月7日の読売新聞夕刊(大阪版)で、『こんなに使える経済学』を紹介して頂きました。

阪流で解説 経済本人気」という見出しは、流石にうまいですね。韓流ならぬ阪流とは。

ありがとうございました。

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2008年2月 5日 (火)

技術革新が「女性の時代」を生んだ

今週発売された「週刊 東洋経済」の2月9日号に、「技術革新が「女性の時代」を生んだ」というインタビュー記事が掲載されています。

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2008年2月 2日 (土)

大学院生必読書

ローバート・R・H・アンホルト著『理系のための口頭発表術』(講談社)は、学会発表のノウハウを懇切丁寧に書いてくれている。大学院生がこれを熟読してくれれば、私が指導する手間はずいぶん減るに違いない。と言う私にも参考になった。

目次
第1章 いかに準備すべきか
第2章 「面白い話」の構造
第3章 視覚素材はこう使え(使うな)
第4章 「話し方」の技術

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2008年2月 1日 (金)

ネットカフェ難民

水島宏明氏の『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』は、ネットカフェで事実上のホームレス生活をしている若者の実態をみごとに描いている。ただ、「派遣の規制緩和が行われなければ、問題は発生しなかったのか」、というとそうではないだろう。携帯電話やネットを使うことで労働市場のマッチング能力が向上したという側面があるのは間違いない。問題は、その効率性の上昇という果実が、労働者にほとんど分配されていないということだ。高まった労働市場のマッチング機能を生かして、その効率性の上昇分を、派遣業者だけが取ってしまうことがないような仕組みを作ることが必要ではないか。

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