なぜ残る男女間格差
5月5日の日本経済新聞『経済教室』に、「なぜ残る男女間格差」という研究紹介記事を書きました。男女間賃金格差に関する最近の実証研究と競争選好に関する男女差の経済実験を紹介しています。参考文献は、日経ネットPLUSで紹介しています。
競争選好に関する男女差の議論で、次のような誤解が多いのです。「女性でも男性よりも競争が好きな人が多い」、という反論です。そのとおりですが、ポイントは次の点です。どちらが競争好きな人が多いのか、同じ能力の男女を比べた場合、どちらが競争にチャレンジすることが多いのか、ということです。
能力が高い人は、特に競争が好きでなくても、競争にチャレンジしても勝つ可能性が高いので、結果的に能力が低い人よりも競争に挑戦するでしょう。同じ程度に優秀な人がいて、片方は昇進競争に挑戦して、もう片方は挑戦しないとき、挑戦しなかった人は決して昇進することができないし、その能力を十分には活かすことができない、ということです。
ただし、この分野の本格的な研究は、まだ始まったばかりですから、わかっていないことが非常に多いと思います。
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コメント
「どちらが競争好きな人が多いのか」というのは「どちらが手を抜く人が多いのか」ということと裏腹でもありますね。男の子は一人だと手を抜いて走るが、女の子は常にベストを尽くす。
投稿 fuji | 2008年5月 6日 (火) 00時15分
“同じ能力”っつても、男女じゃ、競争環境が違うんじゃねーの?
投稿 | 2008年5月 6日 (火) 22時38分
経済実験による研究結果の話なので、競争環境は、男女で同じにして実験してあります。現実の経済環境では違うというのは、その通りでしょう。
投稿 大竹 | 2008年5月 7日 (水) 00時33分