« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月30日 (水)

「女女格差」と「「婚活」時代」の間

神戸の阪急六甲の本屋さんでは、「女女格差」と「「婚活」時代」の間に、私の本が並んでいました。「「婚活」時代」の隣には、話題の女性政治家3人の本も。Honya

| | コメント (2) | トラックバック (1)

神経経済学入門

 ニューロエコノミクス(神経経済学)という分野を創り出したトップクラスの脳科学者であるグリムシャー教授の"Decisions, Uncretainty, and the Brain: The Science of Nueroeconomics"が翻訳されて、刊行された。

神経経済学入門: 不確実な状況で脳はどう意志決定するのか』、ポール・W・グリムシャー著、宮下英三訳、生産性出版。

 経済学者が神経経済学にアプローチする場合は、ある経済的意志決定が合理的な意思決定メカニズムでは説明できない場合に、生物学的に説明できるかもしれない、ということがきっかけになっていることが多い。逆に、脳科学者が神経経済学にアプローチするのは、脳の意思決定メカニズムが経済学的な合理性で説明できるかもしれない、という期待がもたれているように感じる。
 それぞれの学問で当然とされてきたことでは、説明できない現象を、まったく正反対の側面から解明していこうとしているようだ。この分野は、脳科学でも最もホットなトピックスでもあり脳科学をはじめとしてNatureやScienceといった専門誌にもつぎつぎと論文が掲載されているし、経済学の専門雑誌でも論文が掲載されるようになってきた。
 このほかに、最近刊行されたNeuroecomincsの本としては、"Neuroeconomics" Peter Politserがある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月20日 (日)

かんさい土曜ほっとタイム、再放送

NHKラジオの「かんさい土曜ほっとタイム」の7月26日(土)(2時~)の放送で、私が出演した4月12日の再放送があるみたいです(私本人には連絡がありませんが)。聞き逃された方は、どうぞ。既にお聞きになられた方は、再放送ですので、お間違えのないように。来週は私が出るらしいと、人から聞いて私が最初に思ったのは、「ひょっとして、新たな生放送の出演依頼されていたのを、私が忘れていたのだろうか」、ということでした。いくらなんでも、そんなことは忘れないですね。

(追記) 再放送の件、私にも正式に連絡がありました。アンコールということだそうです。ただし、7月26日(土)の再放送は、近畿各地では放送されない可能性があります。NHK大阪では、高校野球大阪大会の北大阪大会決勝が26日の午後1時から放送される予定なので、雨で決勝が延期になった場合以外は、放送されないそうです。大阪放送局以外のNHKラジオ第一放送では、聞くことができるとのことです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月19日 (土)

先生のための夏休み経済教室

経済教育ネットワークで、先生のための「夏休み経済教育」を開催します。
日頃、政治経済、現代社会や公民の科目を担当する際、経済学の考え方が分かれば、はるかに教えやすくなるとお思いの先生が少なくないという声をお聞きします。
そのような先生のための「経済教育」研修を提供します。参加は無料です。

私は大阪での教室で話をします。

詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。

大阪会場:8月4・5日

東京会場:8月11・12日

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月17日 (木)

格差と犯罪

Stumbling and Mumblingで、格差と犯罪に関する研究が紹介されている。特に、この研究が面白い。2分間でリストされたアルファベットから7文字の単語をできるだけ多く作り出すという課題で、12単語以上つくることができれば、3ドルもらえる。ただし、二つの異なる環境で実験がなされる。ひとつのグループでは、部屋の中央に、少しのお金が置かれている。もうひとつのグループでは、約7000ドルの現金が山積みされている。

 二つの実験環境で行われた実験結果は面白い。現金が山積みされていた部屋で行われた実験では、被験者たちの86.4%が、作成した単語数を実際の数以上に報告し、嘘をついた。一方、現金が山積みされていなかった部屋で行われた実験の被験者たちは、47.6%しか嘘の報告をしなかった。多額の現金を前にしたり、金持ちを目にすると、人間はつい非倫理的な行動をしやすくなるのかもしれない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月15日 (火)

週刊ダイヤモンドの紹介記事

『週刊ダイヤモンド』の7月19日号に『格差と希望』の紹介記事が掲載されました。丸善丸の内本店一般所売り場の宮野源太郎さんの談話という形です。この紹介記事では、橘木先生の『女女格差』、山田先生の『「婚活」時代』とともに、私の本が紹介されています。感謝いたします。

ただ、その談話の中で、少し私の本の内容と対応しないことが書かれています。談話をまとめられた際に、ニュアンスが変わってしまったのではないか、と想像します。具体的には、次のような紹介です。

 「『格差と希望』は、規制緩和という経済行為自体が格差を生む根底にあるという認識を前提としています。・・・それらのなかに潜んでいた格差の誘発要因を解明していくのは、まさに目から鱗の連続です。」

 「目から鱗」というのはうれしいのですが、たぶん宮野さんご自身がお話になったことと書かれていることに少しギャップがあると思います。そのため、私の本の内容と似ているようで異なる表現になったのではないかと思います。

 私が本で主張したかったことは、つぎのようなことです。規制緩和によって見えるようになる格差と規制によって存在していた格差の両方があるのだということです。規制が存在していたときには、規制で守られた人同士の格差は小さいが、規制のために参入できない人と既に規制で守られた人との間の格差は大きかったのです。いわゆるインサイダーとアウトサイダーの間の格差です。規制が緩和されると、参入障壁がなくなって、新規参入者と既存参加者との間の格差は小さくなりますが、既存参加者同士の格差は大きくなるのです。

 これは、ちょうど「女女格差」の話と同じです。男と女という形で格差があっても、男同士、女同士では格差が小さかったのが、少し前の日本です。しかし、男女の機会均等が浸透するにつれて、男男格差、女女格差が拡大してきたのです。先ほどの例が、規制によって守られていた人々や産業とそうでない人の格差というのは、ちょうど男女間格差があったというのと同じです。規制緩和というのは、雇用機会均等が進むのと同じです。

 「週刊ダイヤモンド」での宮野さんの談話は、おそらくこういうことを表現されていたと推測しますが、編集の段階で意図がうまく伝わらなかったのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月13日 (日)

自信過剰を経済学する

第5回行動経済学研究センターシンポジウム

一般向けのシンポジウムです。

5thsymphtml_img

自信過剰を経済学する

平成20年8月27日(水)18:00~20:00
大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホール

講演 大竹文雄(大阪大学社会経済研究所)  「自信過剰が男性を競争させる」
    筒井義郎(大阪大学大学院経済学研究科) 「自信過剰が招く多重債務」

司会 池田新介(大阪大学社会経済研究所)

主催 大阪大学社会経済研究所
    大阪大学グローバルCOEプログラム「人間行動と社会経済のダイナミズム」
後援 財団法人 関西社会経済研究所

申込はここから

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年7月 8日 (火)

小飼弾さんの書評

小飼弾さんが私の新著ブログで紹介して下さった。感謝。

診断は成った。問題は治療法だ - 書評 - 格差と希望 誰が損をしているか?

いつもながら、うまいものだ。経済学者の視点から世の中で起きることを診断していくのが私の仕事だが、世の中にうまく伝えるというのも重要な仕事だ。小飼さんは、著者本人よりもそれがうまい。

治療法については、小飼さんの指摘どおり、私たち一人ひとりが考えることが一番大事だと思う。本の値段が高いことについては、私の力不足に尽きる。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年7月 3日 (木)

経済教育シンポジウム「明日の経済教育を考える」

経済教育のあり方を考えるシンポジウムを開催します。
 経済教育では、子どもたちが、私たちの社会の仕組みを知り、そして、そのあり方について考 える力を身につけていく教育を目指したいものです。シンポジウム第1部では、ともすれば金銭教育や自分の利益を最大にする方法だけを教えるという、間違っ た印象をもたれている経済教育のあり方について、各界を代表する識者に、経済教育でできることを掘り下げていただきます。第2部では、小学校、中学校、高 等学校の教育現場での問題点とこれからの展開について、教室での教育、教育行政、経済教育研究、企業の立場から幅広く議論していただきます。
 多くの方の参加をお待ちしております。

続きを読む "経済教育シンポジウム「明日の経済教育を考える」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

構造変化と日本経済

「構造変化と日本経済」専門調査会報告が、7月2日に公表された。タイトルは、「グローバルに生きる-日本経済の「若返り」を-」。今年の2月から、私も専門委員として参加して、何度も議論してまとめられた報告書である。少子高齢化が確実に進む日本であっても、若者が活躍できる仕組みを作ることができれば、日本経済を「若返り」させることができる。グローバル化時代に日本が成長していくためには、そういう希望のある国にする必要がある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちくま

筑摩書房のPR誌である『ちくま』に、「格差社会で損をしているのは誰か?」という文章を書きました。同じ号に、宮部みゆきさんや斎藤美奈子さんが書いているのをみると、私がなんだか場違いのような印象も受けます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 2日 (水)

経済学で談合の仕組みを暴く

こんなに使える経済学」(ちくま新書)で、「談合と大相撲の共通点とは」という節を青柳教授と共著で書いてくれた石井利江子さん(社会経済研究所特任研究員)の日本の公共事業の談合に関する論文が、International Journal of Industrial Organizationに掲載されることになったそうだ。この論文は、那覇市の公共工事では、業者の間の貸し借りという形で談合が行われていたことを計量経済学的に明らかにしたものだ。彼女は、茨木市の公共工事で談合が行われた可能性が高いこともこの論文で明らかにしている。彼女は、この茨木市の談合を経済学的に研究した論文で、第10回社研・森口賞を受賞した。今年も社研・森口賞の懸賞論文を募集するので、是非、大学院生の皆さんは応募してほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »