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2008年11月15日 (土)

定額給付金を有効なものに変える方法

定額給付金そのものが賢明な経済政策ではないことは、既に多くの人が議論している。自主申告による所得制限をつけるというのもナンセンスだというのは、岩本さんも議論しているとおりだ。合理的な個人を想定する限り、自主申告がうまく機能するとは考えられない。誰もが、お互いの所得を知っているような地域なら、嘘をつくことはできないかもしれないが、普通は無理だろう。

そうは言っても、当の自治体の担当者にとっては、定額給付金の支給はやらなきゃいけない仕事だ。彼らはやる以上少しでも意味のあるものにしたい、と願っているはずだ。そこで、こんな案はどうだろう。

定額給付金の支払通知に、いくつかの慈善団体をリストをいれておいて、受給者に希望の団体に、希望する額を寄付することを指定できるようにしておいてはどうだろうか。寄付の手続きを自治体が代わりにするのであれば、受給者の手間はかからない。

高額所得者の中には、金額を受け取りに行くのも面倒だが、受け取らないとそれが国に使われてしまうのも癪にさわる、という人もいるかもしれない。そういう人にとってみれば、自分が望ましいと思う慈善団体に寄付をするというのは、満足度も高くなるはずだ。それに、慈善団体なら、集まったお金を貯金するのではなく、貧しい人たちのためにお金を使ってくれるのだから、需要振興策にもなる。実際、災害の際には、多くの人が寄付をしている。

何かの機会があれば、恵まれない人を助けたいと思っている人は多いだろう。そういう人に、ちょっとしたきっかけを与えるだけで、定額給付金という無駄な制度を、景気対策と所得再分配政策として有効なものに変えることができるかもしれない。

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コメント

『定額給付金という無駄な制度を、景気対策と所得再分配政策として有効なものに変えることができるかもしれない。』
と書かれていますが、慈善団体への寄付が景気対策になりうる理由が書かれていません。

投稿: | 2008年11月15日 (土) 16時04分

定額給付金運用NPOというアイデアもありますよ:
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10163645915.html

投稿: | 2008年11月15日 (土) 16時06分

慈善団体への寄付が景気対策になるというのは、つぎの理由からです。景気対策になるためには、支給された定額給付金が「消費」される必要があります。この政策が効果がないという理由は、将来増税されることを予想している国民は、受け取った定額給付金をそのまま「貯蓄」するから、というものです。慈善団体が、受け取った資金をそのまま貯蓄することは、あまり考えられないので、低所得者への再分配に使われるか、低所得者向けのサービスに支出されます。つまり、慈善団体にお金を渡すと、そのまま消費される可能性の方が高くなるので、景気対策になると言っているのです。

ホリエモンが、NPO設立というアイデアを出しているのですね。教えて頂き、ありがとうございました。私の提案だと、新しいものを設立して、それを寄付先のリストの一つに追加するということになると思います。

投稿: 大竹 | 2008年11月15日 (土) 16時36分

慈善団体への寄付という案は良心的で、景気対策並びに所得分配政策としても有効かもしれません。ただ、慈善団体の選定に膨大な作業が必要のように思います。いずれにせよ、「定額給付」たる策はしないほうがいいと考えます。基本的には金持ちの貯蓄を貧乏人が替わりに使って消費を増やすような政策、おそらく資産課税の増税やインフレ政策のほうが、景気対策・所得分配政策としては有効なのでは。しかしながら、資本形成や長期的な経済厚生には負の影響が考えられ、その政策の利と比べてどうなのかという問題があると思うのですが。

投稿: taro | 2008年11月15日 (土) 22時28分

定額給付金ではなく低額給付金ですね。
低額だから、経済効果はおって知るべし。

投稿: あっそう | 2008年11月18日 (火) 12時48分

2兆円分の定額給付金をただばら撒くのではなく、4兆円分の期限付き地域振興券を政府が2兆円負担して、2兆円で国民に売買すれば政府は2兆円負担で経済効果は4兆円分になるから、ずっと良いと思いませんか?
つまり国民は2兆円の負担で4兆円分の買物が出来ることになるので、みんなコゾッて振興券を買いますよね。
一度国民の懐からお金を出してあげるのは大切だと思います。

投稿: だいすけ | 2009年1月24日 (土) 01時36分

やっと全国80のNPO団体が「定額給付金基金」を共同設立とのこと。
(^_^;)
3月18日11:00- 12:00 設立発表・記者向け会見
【記者からのお問い合わせ先】定額給付金基金事務局(特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォーム内)Tel: 03-5770-3150 (西村・大下)
※当日の緊急連絡先: 090-7277-4688 (西村) / 080-5892-3540 (大下) E-mail: pr@charity-platform.com

投稿: 服部 順治 | 2009年3月15日 (日) 20時51分

定額給付金を消費するか、あるいは一部でも寄付するかは個人の嗜好の問題で、正解はないんだと思いますが、上記コメントでも紹介している、NPOの80団体が集まって作った「定額給付金基金」は寄付の受け皿の取組としては面白いと思いますね。結局、いつも、「寄付してもいいかな」と思うときに、信頼できるいい寄付先がなくて、自治体に寄付する人って多いですよね。寄付先に行政がよくあがる国って先進国ではとても珍しいのではないでしょうか。その意味では、定額給付金基金のチャレンジは興味深いですね

投稿: 山下 | 2009年3月25日 (水) 00時40分

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