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2008年12月 6日 (土)

人は意外に合理的

人は意外に合理的」は、「まっとうな経済学」の著者ハーフォードの新著である。「まっとうな経済学」は、身近な例を使って、標準的な経済学をわかりやすく説明する啓蒙書だ。ストーリーも枠組みがしっかりしていて、経済学の教科書の配列に近いものがある。一方、「人は意外に合理的」の方は、本当の意味で応用編である。人が合理的だと仮定する、標準的な経済学の考え方だけを強調しているのではない。行動経済学が明らかにしているように、人はかなり不合理な行動をとることは十分にあることは認めて、そのような研究成果も紹介した上で、合理性から説明できることも十分に多いことを説明している。それがタイトルの意味だ。興味深い最近の研究例をふんだんに紹介しながら、身近な問題や社会現象を人々の「合理性」から解説していく。「予想どおりに不合理」で、人間の不合理性を知ると、人々は、そのような不合理性を織り込んで行動できるようになる、あるいは注意するようになる。一方、「人は意外に合理的」を読めば、どのような側面では、人が合理的に行動することが多いのか、を知ることができるだろう。

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コメント

人は合理的とか不合理とかは、石井氏の「コールドリーディング」で紹介される「ストックスピール」という「誰にでも当てはまるようなリーディング」を使って占いをすることにそっくりな気がします。

投稿: fuji | 2008年12月 6日 (土) 16時43分

面白そうな本の紹介、ありがとうございます。
メモしておきます。

投稿: あんとん | 2008年12月 7日 (日) 01時35分

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