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2009年9月

2009年9月29日 (火)

日本経済の活性化

市場主義を否定する前に、読むべき本。『日本経済の活性化 市場の役割政府の役割』伊藤隆敏・八代尚宏編(日本経済新聞出版社) 目次と各章の要約がココで読める。

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2009年9月28日 (月)

ダム問題

熊本県の蒲島郁夫知事の「川辺川ダムについて」という文章は一読に値する。

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2009年9月27日 (日)

半歩遅れの読書術 第4回

9月27日の日経読書欄「半歩遅れの読書術」に第4回目のエッセイが掲載されました。今回は、最後ということで経済学の本を取り上げました。小野善康著『不況のメカニズム』と齊藤誠著『成長信仰の桎梏』の2冊です。財政政策については意見を異にする二人ですが、所得指標よりも消費を重視するという点や消費が過小になっていることを問題視する点では共通しています。来月は内田樹さんです。

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2009年9月26日 (土)

貧者を喰らう国

 とても刺激的なタイトルと内容の本だ。阿古智子著『貧者を喰らう国: 中国格差社会からの警告』は、エスノグラフィック・スタディ(民族誌的研究)というフィールドワークの手法で、中国の格差社会の実態を描いている。

 エイズ村の慟哭、荒廃する農村、漂泊する農民工、社会主義市場経済の罠、歪んだ学歴競争という5つの章から構成されている。社会主義からの移行過程で生じている利権と市場経済の間のすざまじい社会の動きがよくわかる。確かに、中国における格差の大きさ、貧困問題をみると、日本の問題は小さいようにも思える。しかし、著者も指摘するように、これだけ激しい社会変動や格差に耐性がある国民と、それらへの耐性が弱い日本では、ショックが社会に与える影響も違ってくるだろう。

 刺激的なタイトルだが、中身は「煽る」ことを目指していない。著者は時に調査対象の人たちに同情的になりながらも、研究者として冷静さを維持しようと努力して本を書いている点に好感がもてる。

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2009年9月21日 (月)

潜在待機児童が減らない理由

 「フォーサイト」10月号に鈴木亘氏が「「潜在待機児童80万人」を解消するために」という興味深い論説を書いている。大胆に要約すると次のようになる。保育所の数を増やすことは保育所間の競争を激化させ収益の悪化要因になるので、認可保育所にとっては、参入を少なくして待機児童が多い状態にしておく方が望ましい。そのため、既得権をもった保育所業界は、族議員と厚生労働省を使って、保育所の参入規制の緩和を骨抜きにしてきたという。この問題の解消方法として、鈴木氏は「子ども手当」を保育・教育バウチャーにして、無認可保育所にも切符の受け取りを許可することを提案している。これなら、「子ども手当」が子どものために使われないかもしれない、という心配もなくなる。
 せっかく政権交代したのだから、保育所業界の既得権維持ではなく、保育所の新規参入を容易にすることで、待機児童を減らしてほしい。「子ども手当」をもらうのもいいが、保育所に入れるようにしてほしいというのが、子どもをもっている人たちの本音だ。

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2009年9月20日 (日)

中流社会を捨てた国

ハードワーク」で自ら体験することでイギリスのワーキングプアの実態を描いたポリー・トインビーが、低所得者だけではなく、高所得者へのインタビューを加えて、政策提言にまとめている。特に、就学前を含んだ教育改革や失業者への支援制度がイギリスでどのように機能してきたかを説得的に示している。イギリスの労働党への政策提言だが、日本の民主党にも参考になるはずだ。この本では、格差の連鎖を防ぐために、教育が有効だが、それにはお金がかかることをしっかり指摘している。無駄の削減というのは必要だけれども、日本の所得税の負担率は国際的にみても低いことを理解する必要がある。国民所得に対する所得税の比率は、7.7%にすぎない。アメリカやイギリスでも10%以上である。所得税収は、2009年度でも15兆5千億円しかない。

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半歩遅れの読書術 第3回

9月20日の日経新聞読書欄に「半歩遅れの読書術」の第3回目のエッセイが掲載されました。今回のタイトルは、「ブログの効用 反響で知る「格差」への関心」です。紹介した本は、リチャード・ウィルキンソン著『格差社会の衝撃』とマイケル・マーモット著『ステータス症候群』です。 

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2009年9月13日 (日)

大内伸哉さんのブログ

新潮新書やちくま新書から一般向けの本も書かれている労働法学者の大内伸哉さんが、ブログを始められた。「アモーレと労働法-大内伸哉が書く労働法をめぐる雑感」。 労働法への愛(アモーレ)が主題とのこと。最新の労働法にかかわる著者の見解を知ることができるのは、魅力的だ。

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半歩遅れの読書術 第2回

9月13日の日経新聞、読書欄「半歩遅れの読書術」に「知人の紹介で学ぶ 「最大化」がもたらす不幸」というエッセイを書きました。今回は、バリー・シュワルツ著『なぜ選ぶたびに後悔するのか』とダニエル・ギルバート著『幸せはいつもちょっと先にある』を紹介しました。

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2009年9月 8日 (火)

文化・価値観と経済の関係

9月7日の日経新聞の「経済教室」に、「価値観、経済の差を生む」というタイトルで、文化や価値観と経済パフォーマンスの関係に関する最近の実証研究を紹介しました。日経ネットPlusで、参考文献を紹介しています(登録必要(無料))。また、後藤康雄、山田久、岡野進、永浜利広、芥田知至の各氏からコメントをいただきました。

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2009年9月 6日 (日)

半歩遅れの読書術 科学者の物語

9月6日の日経新聞読書欄の「半歩遅れの読書術」にエッセイを書きました。今月は、毎週日曜日に、今回を含めて4回掲載されます。今回の紹介は、ナイジェル・コールダーの『オックスフォード・サイエンス・ガイド』です。

明日の日経「経済教室」にも書いたものが掲載されます。

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